2017-9-3
なるでこさん、こんにちは。
久しぶりになってしまいました。リスニングのコーナーに代理投稿 お願いします。
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お久しぶりです。精神科医のミーコです。mi-sya tuinさんにも、わたしの名前を挙げていただいたりしましたの で、何か投稿しようと思っていたのですが、なかなか出来ずにおり ました。
以前にご相談させていただいた統合失調症の方も、相変わらずギャ ンブル三昧ですし(近く、新たな展開も期待されますが)、 何かメールするときに、「お仕事大変ですね」とねぎらいの言葉を 期待してそうな自分を感じてしまい、遠ざかっていたのでした。
ですが、今回Sato Hitomiさんの記事に対するアンサーソング的な体験がありま して、こちらに投稿することにしました。
体験というか、昨日の診察時間のことです。その患者さん(Hさん )は60歳前後の男性で、約10年前から、パニック障害で受診中 です。受診の数年前までは、従業員が二千人位の会社のナンバー2 で、いろいろ荒っぽいこともしていたけど、 突然辞職したそうです(詳しい経緯は忘れた)。その後は、 警備とか受付的な、本人に言わせると「楽な」 仕事を探して来ては、少し経つと辞めるということを繰り返してい ました。大抵は、同僚の方が愚痴ばかり言っててイヤになったり、 つまらない嫌がらせでウンザリしたり、という流れでした。
今回、Hさんは今年の4月から重度の障がい者施設に勤めていまし た。
実は、わたしも精神科医になって間も無くの頃に、他県の重度障が い者施設を訪れる機会がありました。正直なところ、 かなり衝撃を受けました。ある方は、特定の職員が直ぐに相手をし ないと、頭を壁にぶつけてしまう(気を惹く? 自罰?)ので、ヘッドギアが必要だったり、そういう方が、大勢集 まっていて、免疫の無かった自分には異様な光景にしか見えません でした。なので、そのときのことを思い出し「大丈夫なのかしら? 」と、まず思ってしまいました(その後は、外来で障がい者の方を 診る機会もあり、高潔な方に何人もお会いしているので認識の変化 はありましたが)。
Hさんは、6月頃に受診したときも「楽しい」とおっしゃっていま したが、昨日は詳しく話してくれました。
「この仕事をしてから、自分の中でいろいろな変化があった。利用者 さん達は、皆さん裏が無くそのままだから、それが本当に自分にと っては気持ちがいい。そういう職場は、これまで無かった。 恐い顔をしていた人が、自分が○○ちゃん、としつこく声をかける とだんだん笑顔を見せてくれるようになったり、 こちらが笑顔を向けると笑顔で返してくれるし。職員さんも良い人 ばかりだし。この仕事をしていて、自分は本当に恵まれているなぁ 、と感じることが多い。ここ2週間位前から最近まで、やたらと昔 の同僚のことを思い出しては、イライラしていた。自分の中にはず っと「アンニャロー、許せねぇ!」的な考えがずっとあったことが わかった。でも、今ならやっと全部許せるようになったと思う。 先日、ネットで見つけて前の恨みのあった社長に電話して、 話をした。わだかまりも無くなってた。」
「本当にね、今の仕事は楽しいんですよ」とお話しするHさんのお 顔が大仏さまのように見えました。わたしもそういう話をしてくれ たHさんに感謝しながら、自分も楽しい仕事をさせてもらってあり がたい、とつくづく感じておりました。
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ハートフル・リスニングに投稿された気づきのシェアです。
人間が本来持っている光の本質に気づくことできれば、”今”の自分は変わります。
今の自分が変われば、過去の体験に対する自分の受け止め方も変わっていきます。
それが、過去を”書き換える”ということです。
過去を書き換えることは可能です。
今のあなたが、ほんの少し、人間に対するものの見方を変えるだけで。