4月7日に、息子が家を出て行きました。一人暮らしをするために。自立するために。
「自分のことはすべて自分でやりたい」。そして、「自分の拠点が欲しい」と。
今月、ようやく18歳になろうとする高校生です。
一人っ子なので独立心強く育てたのが、こういう結果になりました。
15歳の祝祭セッション以降、何度かこのサイトで彼のことは話題にしましたが、幾人もの(4人)友人の自殺を身近に体験した彼は、「自分がこの世界でやるべきことは、そういう子どもたちを無くすことだ」という強い思いを持っていました。いえ、実はもともと、彼はそれをミッションとして地球に降りてきていたんですね。そのミッションに取り組んでゆくモチベーションとして、彼は、まずは暗い重い事実を体験するところから始めたようです。
それでも、現実はとてもとても厳しくて、彼はPTSD(心的外傷後ストレス障害)に陥り、長い間、悪夢に苦しみ、表面的には明るく、友だち思いの優しい子として振る舞ってはいたものの、彼の中には深い闇が広がっていました。
何とかごまかしながら過ごしてきたものの、この冬ついに、管理の厳しい学校への違和感、先生への違和感、無気力な生徒たちへの失望をきっかけに、行き詰まり感がどんどん膨れあがり、ついにもう耐えられない、と爆発したのがこの3月でした。
「学校をやめたい、生活を変えたい」と言い出して聞かなくなり、不登校が始まり、引きこもりがちになりました。
親としては転校や退校も視野に入れ、息子や学校と話し合いを繰り返し、身も心も削られるような日々を過ごしました。
そして、、、最終的に彼が選んだのは、なんと自立の道でした。
「自分の力ですべてやりたい、一人暮らしをさせてほしい」という彼の主張に、当初、親としてはとても驚き、ショックを受けました。まだ17歳です。日本の高校でいえば高3にあたり、普通に考えれば、これから受験で大変な時期でもあります。学校が家から遠いわけでもなく、歩いて15分ほど、下宿をする方が遠くなる。そんな状態で、一人暮らしを許可する親はあまりいないでしょう。
しかし、息子はとても頑固で言い出したら聞かず、結局、私たちは、彼の願いを押しつぶすことはできませんでした。彼の自由意志の選択を、強引に親の権力で拒否することはできませんでした。
今から思えば、彼の願いは、家や学校で管理されることへの反発、もう自分のことは自分でできる、一人でやりたい、やらせてほしいという心の叫び、いわば、巣立ちの時期を迎えた若鳥の主張だったようです。ちょうどこの頃、私には、成人する若者の通過儀礼・イニシエーション、巣立ちというイメージのシンクロがたくさん来ていました。
もともと、じっちゃんからは長らく、「彼は強い光を持っているので、なるでこさん、押しつぶさないで」とか「見守っていればいい」「大丈夫だから」「好きなようにやらせてあげて」「親の干渉が少ないほど光の子たちはより強く輝く」と、言われ続けてきたのですが、私がどうしても母親としての盲目的・動物的な愛情、執着、不安に囚われ、彼を自由にさせることに抵抗し続けてきたんですね。
しかし、その執着も不安も、とうとう3月末に手放しました。じっちゃんの言葉を信じて、いえ、じっちゃんが「わしに騙されたと思ってやってみて」とおっしゃるので、本当に騙されるかもという覚悟をして、たとえ騙されたとしても、相手がじっちゃんなら仕方がないという覚悟をして、彼の自立を認めました。
そのように決めたら、事は待っていたように実にスムーズに運び、近所に、私としても安心して彼を住まわせることのできる理想的な物件が見つかり、その小さなコーポを借りて、息子は一人暮らしを始めました。これまで通り学校も続けることになりました。「大学受験の準備も一人でちゃんとやる」と言っています。
心配がないと言えば嘘になりますが、もう、ここからは、息子はじっちゃんの養子に出したと思って(^_^;)、じっちゃんの手に委ねます。
と、ようやくここまで来ましたが、、これまでの息子と学校とのやりとりの苦しかったこと。
それでもラッキーだったのは、バディ(夫)が相手の人間性をとても大切にする人だったこと。
息子に対しても父親としての権威を振りかざさず、つい感情的になってしまう私よりもむしろ良い聞き手となって、息子の気持ちをくみ取り、最終的に息子を信じるという決断を彼が率先して行ってくれたことがとても嬉しかった。バディが本当に頼れる人、私にとっても息子にとっても信頼できる人で良かったと、あらためて彼に感謝しています。(さすが、サナトクマラさんのエネルギー!(^^ ))
バディは、大学教授という立場から今どきの若者たちをよく見ており、社会に適応できなくなるケースを数々知っているので、傷つきやすい子どもたちに無理強いはできない、光をつぶさずに生かしてあげるにはどうしたら良いかということを、常日頃考えていたようです。
というわけで、、、という過程を経て、、、息子の引っ越しは終わりました。
そうしたらすぐに、まるで私がこのチャレンジを乗り越える時を待っていたかのように(^^ )、アシュタールさんとAAマイケル(大天使ミカエル)からメッセージがやってきました。(kaoriさん、ありがとうございます。)
今回の私のチャレンジの総括ですね。今回の一連の体験は、私が2nd stageに進むための、最重要かつ最終の調整だったようです。
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2019-4-7
アシュタールさんから:
「息子は大丈夫だ。18から本格的に自分の運命が始まっていく。彼はこの先を、自分の未来を見すえている。活動は日本にとどまらないだろう。彼の中にある憤りというか、社会や、その子たち(自殺した友人たち)をそこまで追い詰めたものに対する憤りは大事である。何がそうさせたのか、その”何が”が、彼がこれから取り組む問題のテーマであり、彼はそれに取り組むことによって、そういう体験をする子たちを地球上から無くす役割がある。だから、将来的にカウンセリングとか社会的な運動を3次元的にやる可能性が高い。僕(アシュタール)が彼の父(バディ)に入って、その口を借りて、ちょこちょこアドバイスをしていく。だから、心配ない。今は悲しいだろうけど、貴女は貴女の役割に意識を集中していく必要がある。これからの時代に強いのは3次元的に組織を造り上げていくこと、息子はそれができる。彼は現実的にその準備をしている。彼は大きな光の糧になる。未来の、これからの人々の糧になる。心配することはない。」
マイケル(ミカエル)から:
「貴女は、貴女に対する自己信頼を思い出して。貴女はしっかりと人を導いていく力がある。そして、ある意味これから、お母さんとしての顔を閉じる、または眠らせていく必要がある。実は、魂の奥では息子さんはそれをわかっていて、自立する道を魂の奥で選んだ。貴女がもうお母さんの顔をしなくていいように、魂の奥でそれを願っている。息子さんの自立は、息子さんのためでもあり、実は貴女のためでもあった。貴女は貴女のテーマ、役割に没頭できるからこそ、本来の貴女の輝きが取り戻されていく。」
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息子は、私とは離れて、独立して、
これから自分のミッションに取り組むために、
自分の光の柱を立てるために、
自分の灯台で人を照らすために、
私のもとから巣立っていったのです。
私も、母という役割を外して、
最後まで残っていた地球人の枠を取り払って、
本来の一個の宇宙の光に戻っていくのです。
それは、わかっているんです。
よくわかっているんですけど、、
でも、、でも、、
実はワタシ、さっき少しばかり泣いていました。
だって、洗濯物を畳んでいたら、いつもより少なかったんです。
気付いたら、息子のものが無かったんです。
それがきっかけになって、また、涙があふれてきました。
まだまだですね。(T.T)